くますけ

オーバー・フェンスのくますけのレビュー・感想・評価

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)
3.8
誰にでも愛想笑いで創ろって、でも誰にでも目に見えるくらいはっきりとした線をひくようにしている白岩。
不器用で、世界との均衡が取りにくく、人一倍愛に憧れてる聡。

まるで大人のやり方を覚えた思春期みたいだと思った。
恥ずかしくてもどかしくて厄介。

「わかる」っていうのは難しいな。
白岩はいい人認定されることを苦々しく思ってるし、聡をヤリマンだと決めつけるだいちゃんのやり方にも反発する。
聡はわかってないし、白岩もわかってないことを認めるし。
わかる、なんてきっとない。
わかってるふりをしてるだけだ。

聡の部屋のシーンは凄かった。
あそこで流れがぎゅっとしまって、物語が動いた。
ひとつ残念だったのは聡が身体を洗ってるシーンで「これをやらないと体が腐る気がして」を「臭い気がして」と空耳してたところ。
全然意味が違ってくるし!
パンフにシナリオついてて助かった…
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