ジャッキーケン

シャドー・オブ・ナイトのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

シャドー・オブ・ナイト(2018年製作の映画)
4.3
アジアの密輸地域を守る精鋭部隊トライアッドに所属するジョータスリムが少女の命を救うことによって組織に命を追われる身になる。大体のあらすじは「ヘッドショット」と同じで違うところは今回はイコウワイスが悪役でジョータスリムが主人公だというとこ。スーツ姿のイコウワイスが斬新でクラブの用心棒にしては明らかに殺りすぎな仕事振り。ジョータスリムとその仲間たちが少女を守ろうとしていくんだけど肉屋でのタスリム無双とボビーは2度死ぬ展開、「ヘッドショット」で物足りなかった部分がちゃんと補っていて過去の回想のせいで闘いが途切れるなんていうウザい部分が消えていて良かったしさらにゴア描写増し増し。

独特なカメラワークとカット割りはゴア描写との相性がバッチリで肉屋でぶっとい骨で殺していくところは「哀しき獣」風でした。クライマックスの殴り込みでは戦闘序盤にやたら近いTPS視点で映すアクション、パンチの軌道に沿ったカメラワークなど「ザ・レイド」のギャレスエヴァンスとは正反対なこの監督の持ち味が素晴らしく機能していました。

イコウワイスvsジョータスリムは今年公開された映画の中でも特に見るべきアクションシーンでシラットから「ナイスガイ」のジャッキーアクションまでアクション映画好きには堪らないシーンのつなぎ合わせ!

この監督の良いところは設定がいちいち厨二くさいところ。かつての精鋭部隊の仲間が独立した戦闘スタイルを持っている。
特に良かったのがレズビアンの殺し屋

イコウワイスの代名詞「ザ・レイド」にはない要素が詰まっています。主人公であるジョータスリム、スーツ姿で悪役のイコウワイス、「ザ・レイド」でイコウワイスとジョータスリム以外の隊員には名前すら知らないで呆気なく散って行ったが本作の仲間には見せ場があるしボビーがかっこよすぎました!