akikokozawa

この世界の片隅にのakikokozawaのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
-
広島に原爆が投下されて今日で約80年。
今日観るべくして観ました。

話は戦時中を生きる女の子が終戦を終えるまでに焦点が当てられています。 主人公の穏やかな人柄や水彩画のような柔らかい絵のタッチで、悲惨な中にもぬくもりを感じます。とは言っても広島に原爆が投下され、腕がなくなるカットなどもあります。

日本は約80年反戦を守ってきましたが参議院選挙を終えた今、この3年で大幅に改憲されることが見込まれます。台湾有事も他人事とは思えないほど間近に迫ってきました。

主人公の母がみんなが笑って過ごせるだけでよいのにねと話す場面が苦しいほど胸に響きます。わずかな人間の徳のためだけに数えきれないほどの犠牲者が出るなんて、想定するだけで心が擦り減るのに、複雑過ぎる世界情勢が渦を巻いて、大変な世の中になってしまいました。それでも明日は来るし、幸せに、後悔せずに生きたい。周りの人にも、家族にもそうであって欲しいと日々考え願っています。。
akikokozawa

akikokozawa