ふぃつ

この世界の片隅にのふぃつのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.2
戦時中でも、普通の女の子がどこかで不条理で苦しい日常のなかでも強く生きている。
原作にかなり忠実で、表紙の柔らかい水彩タッチを生かした美術だった。動いているからこそ、行動でうまく心情を表現していて、周作さんの何気ない仕草も、水原さんの目線も、よりしみじみと伝わってきた。だからこそ、晴美ちゃんが亡くなるシーンで涙が出た。
声優ものんちゃんの声が柔らかくとても合っていてよかった。音楽も。
辛いシーンも多いけれど、前向きになれる作品。
波のうさぎがアニメーションで本当にとんでいる演出と、空襲の時に絵を描く想像をするシーンが良かった。
ふぃつ

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