まめた

この世界の片隅にのまめたのネタバレレビュー・内容・結末

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ひとりの女性が呉に嫁にいき、日常生活を送る描写が延々と続く。当時の生活、主人公の性格や心情が丁寧に表現されていると思う。義理の姉との関係性が変化したり、夫との仲が複雑であるがなんとか仲良くやっていく様だったり、主人公が徐々に家族になっていくのが感じられてよかった。親を無くした子を引き取る終わり方もよかった。淡いタッチの背景もとてもよい。

しかし登場人物の顔の描きわけがないこと、脇キャラクターに個性があまりないことが残念。義理の姉と夫、幼馴染み以外の人の性格が皆似たり寄ったり。心の声が多用される演出も好きではない。映像だけで表現してほしかったな。
この作品は実写で書くとトラウマになりかねないからアニメにしたのか。アニメにした方がたくさんの人に見てもらえるからだろうか。個人的にはこのテーマは実写で作った方が合っているだろうと思った。

今までになかったタイプの日常を描いた戦争映画で新しいとは思うがまた見たいとは思わない。
まめた

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