猫

この世界の片隅にの猫のレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.3
いつもは、後から観る私に遠慮して
映画の感想などめったに言わないダンナが
珍しく「良かったー!!!」
かなり期待して
観に行きました。まだ上映館が少なかった頃のことです。

実は、一番涙がこぼれたのは、エンディングロールの
クラウドファウンディングで支援して下さった皆様の名前が流れたところでした。
こんなに沢山の普通の人が、この映画を応援して下さったんだ…と。
一映画ファンとして本当に感謝しました。観させて頂きありがとうございました、と
心から思いました。

この作品は
普通の人達の「愛」を描いた作品だと思いました。
「普通」の暮らしの中で、知恵を使って生きる生活。
そんな中に「普通」の幸せがある。
どんなにキツい暮らしの中でも、楽しみを見つけ、毎日を大事に生きる。
そんな大切さを、すずは体現してくれたと思います。
大人しいダンナさんが素敵でした。
ただ一箇所だけ許せないところがあり。
それは死んでゆく
同じ、すずを想うオトコへの義理?なのでしょうが
あの場面は、すず同様
許せなかったし哀しかったです。

観終わって半年たつ今も
いろんな情景が頭に浮かびます。原作漫画も購入。
あんな時代には、もう決して してはいけないと
その気持ちを後世にも伝えていかないといけないと思います。
 2016.11.19 三好MOVIXにて鑑賞
 #2016マイベストテン邦画部門7位
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