柔らかい映画。でも、それだけでない映画でした。
正直、最初のほうのすずさんがあまり好きではなかった。苦手なタイプ。ぽーっとしていて、ドジやらかしちゃうひと。そのドジが自分の中で完結しているならいいけれど、周りに迷惑かけちゃうとどうしたもんかと思っちゃう(厳しい)
もうちょっとしっかりおし!と言いたくなる。
でも、晴美ちゃんを亡くしたときから、すずさんが変わった。
皆んな、誰かを責めたり、泣いたり、憎んだり。
笑ったり、照れたり、愛したり。
人生でした。
すずさんが主ではあるけれど、その周りの皆んなもきちんと描いているところがよい。
すずさんがいつの間にかすごく色っぽくなっていて、おどろいた。
愛するひとに愛されるとああも変わるのかな。
すずさんの自分の意思をしかと相手に伝えるシーン、どれもグッドです。
それと周作さん、ものすごく頼もしくないですかい?良い旦那さんよ。
一番そう思うのは、言葉にして相手に伝えているということ。
必ずすずさんの元に帰ってくる、と本当はそんな保障なんてないのに安心させてくれたり、
愛していますよ、貴女に出会えて私はしあわせですよと何度も言葉にしている。
大事です。素敵です。
この作品のメッセージは伝わる。絶賛される理由も理解できる。
でも、やっぱり戦争映画と見るとわたしは苦手かもだー。くるしいわい