ゼロ

この世界の片隅にのゼロのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.1
わたしは、ここで生きている。

原作は、こうの史代先生による漫画です。

あらすじは、1944年(昭和19年)2月。18歳のすずは広島から軍港のある呉の北條家に嫁ぎます。戦時下、物資が徐々に不足する不自由さの中、すずは持ち前の性格で明るく日常を乗り切っていたが、翌年の空襲によって大切なものを失う。広島への原子爆弾投下、終戦。それでもすずは自分の居場所を呉と決め、生きていく…というもの。

主人公の北條 すずが、のんびりとした性格で、戦時下でありながらも、ほのぼのします。しかし、時間が経つにつれ、余裕のなさや原爆投下で変わる日常を描きます。

戦争映画では、なかなかない日常を丁寧に描いていくのが本作の最大の特徴でしょう。

本作は、第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第41回アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門審査員賞、第21回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞など受賞しています。

数々の賞を受賞した理由が分かる、そんな傑作なアニメーション作品でした。
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