けー

ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウンのけーのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ジェーズ・ブラウンのドキュメンタリー。

チャド兄の「ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男~」をみて、実際はどんな人だったのかということが気になって。ちょうどドキュメンタリーを見つけたので視聴。

やっぱり強烈な人だった。

キング牧師が暗殺された翌日にコンサートをキャンセルすることなく続行したこと。
ライブの最中、興奮してステージに上がってくる観客を押さえようとするセキュリティを下がらせ、観客を説得してコンサートをやりとげた肝っ玉というか、なんというかすごいなぁと。

新しいリズムや音楽をとことん追求する姿勢はやっぱりどこかマイルス・デイビスを彷彿とさせ、そしてジェイムズ・ブラウンの曲がHip-Hopの種となったという繋がりっに「ああやっぱり!」って感じで意味なく熱くなってしまった。

プロデューサーがローリング・ストーンズのミック・ジャガー。

映画でもドキュメンタリーでもTVのライブコンサートで自分ではなくローリング・ストーンズがトリをつとめることに対してのジェイムズ・ブラウンのパフォーマンスのキレっキレ度合いが描かれていたけれども、そのミック・ジャガーが映画もドキュメンタリーもプロデューサーをつとめているというのが、まるでこの間の映画でみたマッケンローとボルグの関係みたいで面白いというか。

ジェイムズ・ブラウンの凄さと熱を実際に目の当たりにしたミック・ジャガーが、ミュージシャンとしてセレブリティとしての葛藤や苦悩も知りつくしている人がきちんとできるだけ正確に当時を知らない世代にジェイムズ・ブラウンという存在を伝えようと作ったという気持ちが行き渡っているから、映画もドキュメンタリーもすごくストーンと心に響いてきた感じなのかなぁなんて思ったり。
けー

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