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ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウンのpiroshiのレビュー・感想・評価

5.0
最近アーティストの自伝映画結構観てます。
今回は最後の日本公演を観に行けなかったJB、ファンクの帝王ジェームズ・ブラウンの自伝映画です。
JBも1900年代の黒人にありがちな貧困の幼少時代を過ごした様ですがその頃に植え付けられてしまう人間不信は死ぬまで彼を孤独に閉じ込めてしまったんですね。

リトル・リチャードに見出されてからの活躍、ホーンセクションを含めた大規模なバックバンドを引き連れてのステージ…まじまじと動画を観るのは初めてでしたが迫力が凄まじかった!
僕はブラックミュージックが死ぬほど好きなので当然JBの偉大さは知っていたつもりでしたが、その類を見ないサウンドはやはり今見てもめちゃくちゃ痺れます。

初期のゴスペル/R&Bから徐々に「ファンク」と呼ばれる唯一無二の音を作り出していくんですが、それまでの妥協を許さない姿勢、自分にも人にも厳しいショービジネスへの熱意…金の亡者だった部分も含めてアーティストであると同時にセルフプロモーションの天才だったのは明白です!
「セックスマシーン」が始まるシーン…ほんと鳥肌が止まらなくなりました!!!(最近「鳥肌」立ちすぎ感

バックバンドや周囲との金銭問題、公民権運動時代もあってJB自身が政治色を出すことでのトラブルも多かったみたいで人としては欠点もあったかもしれませんがRUN.DMC、マイケルジャクソンやプリンス、最近で言えばブルーノ・マーズまで影響を受けたアーティストは数え切れないでしょう!

生きてる間にライブを観てみたかったアーティストがまた1人増えてしまった最高の映画でした🎬
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