せんとらる

湯を沸かすほどの熱い愛のせんとらるのネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

以前見たことがありまずか、再視聴。

宮沢りえさんの"お母さん"が優しさ、雰囲気(柔らかさ、叱り方)がすごく出ていてお母さんでした?

安澄の虐められている時の弱そうな内気な表情。恐怖のなかで大きな反抗もできない。いじめられてもチクらない。明らかにいじめなのに自分でやったと言い張る安澄を信じる母。このシーンだけで深い親子愛が見えてきました。

ガンです。→停止→思考(きっと娘のことを考えた)

"死にそう"なくらいお腹が空いたけど気をつけてゆっくり帰ってきて。ここにも優しさ、愛情…。

勝負下着として買ってくれたものが安澄が好きだと言った水色でした。ふとした一言を覚えてたと気がついた時にまたしても愛を感じました。

オダギリジョーさんの必死の言い訳の表現の仕方が幸野一浩と言う人物の頼りなさ、いい加減さが綺麗に表現されるシーンでした。

学校での安澄はモジモジしてる。制服を隠されていじめられてると分かっていても新しい制服を買ってかてあげると言う選択を取らず体操服でも行かせる。闘う大切さを教えないと自分がいなくなった時の安澄が心配なんだろう。

この親子は多くを語り合わないのに通じ合っている。

複雑な家庭で育った向井にさえも愛を。
向井の最低だと言われた後の死んだような顔と本当のこと言われてよかったと言う顔リアルでした。

本当は血のつながりがない親子、それを打ち明ける双葉(宮沢りえ)受け入れられない安澄(杉咲花)2人とも演技力が凄まじかった。言いづらい事を言う瞬間、聞いて徐々に理解が追いついていく表情、、、。

実の母の酒巻さんと合わせる事を見越して手話も学ばせていた。

双葉と鮎子のリンク。似た境遇。

母に捨てられた?経験があるからこそ、我が子への愛はより熱くなる。その背景がある事を知ると泣けますね。

死を間近にしているのに常に考えてることは子供のこと。安澄も強く優しく育ってる。

双葉…血の繋がりのない娘にもとても愛情深く育てた。自身が親に捨てられた過去があるからか?余命宣告以前のシーンは少ないが、おそらく"THEお母さん"だった。自分が残り2〜3ヶ月しか生きられないと知り、いじめに遭ってる娘を強く育てようと決意が見えた。

安澄…年頃の女の子、学校ではいじめられているが、家族に虐められてることは言ってない。母の一言で勇気を出して闘い制服を取り返す。とても家族思いの女の子。