Kentaro

湯を沸かすほどの熱い愛のKentaroのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
3.8
双葉自身が痛みを知っているから双葉は強いお母ちゃんのように見える。ただそれは痛みがなくなるわけではなく、負けなくなるだけ。ハッピーエンドのようにも見えるが、自分が死の間際に新しい家族が機能し始め、本当の母親から拒絶され、病院に見舞いにくるのは娘だけ、本当の意味で双葉を理解し支える存在が不在で、最初から最後までどこか孤独の中で死んでいったように見えた。商業用の感動コンテンツの包装にくるんで偽装し、これを素直に感動するものとして観る人ってやばいですよ?という高度な皮肉を含む映画なのだとすれば評価は高いのかなと思う。そうであってほしい。
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