あらゆる要素がグロテスクで、割とオールタイムワーストの勢いで大嫌いだけど、だからこそ観たことを忘れられない。
徹頭徹尾ドン引き描写で埋め尽くされ、前時代的な母親の暴挙に嫌悪感を抱きつつ眺めていると、おぞましいほどの"良さげ"なラストに天を仰ぐ。欺瞞の極地に到達する爆裂パワープレイ。
不登校の娘に対して母親が暴力で解決しようとするシーンなんか観ていられなかった。
娘があの母親を喪失してからの解放を描けるのが物語というものだと感じるが、全員がクソ母親にグッドバイブスな影響しか受けていなくて、もはや全員嫌いになる。
インスタントな感動ポルノに時間を割くほど人生は長くない。