湯を沸かすほどの熱い愛の壱川のレビュー・感想・評価

咽び泣いた。
邦画を比較的観ない理由は、色濃く文化を共有している日本人だからこそ感じ取ってしまう違和感の蓋然性があるから。
この映画は俳優陣の演技力、理解力、そしてその共有がしっかりと成されていたからだ。
あとこの映画のご都合は嫌味を感じなかった。
双葉が葛藤を振り切って安澄を早く1人前するために教育していくシーン、安澄が双葉の状況を知ってすべてを察するシーンを作らなかったところ、かっこいい映画でした。
私は人が死んで泣かせる映画を殺人映画と揶揄しますが、そうじゃない人を生かす映画でした。