ケンジモンデン

湯を沸かすほどの熱い愛のケンジモンデンのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
5.0
GW。
大型連休といえば家族ドライブ、というのがもんでん家の通例でした。
運転好きの父に連れられ、そこまで遠くもなく、しかしけして近くもないところへ。
一番印象に残っているのはキャンプでしょうか、瀬戸内海のどこかでした。(そこは曖昧)
潮の匂いと景色の青に、車の中のPUFFYの「カニ食べいこう~~」やら広末涼子の「1、2、3、4、5♪」が混ざってやたらと記憶に焼き付いてます。
今年は全体的に晴れるみたいだし、いいGWになりそう。

さて、そんなGWに特にアウトドアな予定もなく家でのんびりお過ごしの皆さん。
そんな皆さんにおすすめな映画がこの「湯を沸かすほどの熱い愛」です。

先月末にレンタル開始して、ようやく観れましたが、
めでたく『去年映画館で見損ねて悔しかった映画No.1』となりました。
ちくしょうおめでとう!笑

病に屈せず、いつまでも誰かのことを気にしている。
どんな失敗も受け入れ、時に厳しく時に優しく抱きしめてくれる。
その姿に誰もが勇気をもらい、恩返しをしたくなっている。
タイトル通りの熱い愛を持った「おかあちゃん」という存在に、涙が何度も溢れました。
抱きしめるってなんでこんなにあったかいんだろう。

死にゆく母と残された家族の物語と書くとなんともベタベタに聞こえてしまいがちですが、
この映画の面白さはその中に小さなミステリー的伏線が隠されていること。
詳しくはぜひ見てほしいですが、
娘・安澄の母からもらった下着とか、
ある日の交差点とか、
突然のビンタとか。
「あ!」という種明かしがあって、感動しながらもどんどん続きが気になっていきます。
そして最後までひっぱる謎が明かされたとき、思わず画面の前で微笑んでしまうのです。

GW、家族といっしょにいれない人も、
家族といっしょだけどインドアな人も、
これを観て家族を思い出すだけでも、有意義なGWです。