このレビューはネタバレを含みます
余命わずかな母と、その家族の物語。
涙もろい身としては、きっと監督の思惑以上の涙を流してしまったと自覚しています。
テーマの重々しさをはね除けて、ここまで前向きな作品にしてしまえるのは監督、そして役者の演技力があってこそなんでしょう。
ただ終始あざとさや、やりすぎ感が漂う。
演出が限りなくグレーゾーンなんです。
だからこそ面白いと思える要素で溢れているのですが、逆もまた然り、必然的なことだと思います。
しかしそれら全てが挑戦であって、監督が表現したかったものなんでしょう。
どこかを抑えていたら、当たり障りのない、それこそ記憶にも残らない作品になったかもしれません。