まりか

湯を沸かすほどの熱い愛のまりかのネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます


銭湯「幸の湯」を営む幸野家だったが、1年前に父の一浩は家出で休業していた。パートで暮らす母の双葉は娘の安澄と暮らしていた。ある日、双葉がパート先で倒れステージ4の末期ガンである事を知る。残された命は短い中、絶対にやるべき事を決め実行していく。まずは家出した父を連れて帰り、銭湯を再開させる。次に学校でいじめられている娘を独り立ちさせる。その次は毎年蟹を送ってくれるあの人に会いに行く為、旅行を計画する。

双葉の愛はよく分かるが、それに応える安澄達も本当に偉い。例えいじめを受けても学校に行けと言われたら、自分なら確実に怖くて行けないので安澄の根性ありきかもしれない。しかしながら、旅行で出会う拓海や探偵の滝本とその子供であるまゆに懐かれる双葉の愛され具合がよく分かった。この映画の中で銭湯の風景が印象深く、思わず銭湯に行きたくなったし蟹が食べたくなった。

あと安澄と鮎子が可愛い!!案外すぐに仲良くなって良かった。旅行中に仲良く歩く2人が微笑ましかった。鮎子が安澄と呼んでいたが、最後にお姉ちゃんと呼ぶようになったのが個人的に嬉しかった。

好きなシーン

・駐車場での拓海と双葉の会話で、双葉と同じタイミングで窓の開け閉めをして覗くシーン。

・鮎子が父にご飯が出来たと叫ぶシーン。

ただ、最初は元気だった双葉が段々弱っていく姿は辛かった。凄い鈍くてあまり理解が出来ていなかったが、双葉は最後火葬されそのお湯で家族が入っていたのですね…

一部の中ではホラー映画と評する方がいましたが、何となく気持ちが分かります。
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