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湯を沸かすほどの熱い愛のayapanのネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2回目の鑑賞でも泣いてしまった。
役者陣の演技が光ります。強い母ちゃんも、死にたくない、生きたいよと嘆く弱さも、どちらも魅せる宮沢りえの演技。衰弱していく様とか元々の痩せ具合も相まって怖い。杉咲花の病室で涙をこらえる演技がスゴイ。あんな演技されたら観ているこっちは号泣。オダギリジョーはなんであんなダメ男なのに憎めないんだろう、ほんとにずるい。
無理な設定は置いといて、手話の伏線回収や、赤い車で出発する時のクラクションと、霊柩車のクラクションのカットが重なるところと、しゃぶしゃぶ食べるところが好き。しゃぶしゃぶ食べたくなる。
舞台が銭湯であるというのが個人的にいい。映像もなんとなくレトロな懐かしさのあるような雰囲気で好き。

そして最後のシーン。幸の湯、壁の富士山の絵の麓にたくさんの花。そこに眠る白いドレスの双葉。あの画が好き。あんな見送り方してみたい。湯に浸かる娘たちの、あったかいね〜の後、釜で燃える炎にバンっ!!と大きく情熱的な書体のタイトル。それまで泣いてたのに、え?あ、そーゆことか!と、タイトルの意味に気がつく。煙突から赤い煙が出て、きのこ帝国愛のゆくえ。
この最後のシーンだけ、何回も観ちゃうくらい、私は好きです。賛否両論あるけれど。
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