敗戦後のドイツがホロコーストを認め、元ナチス幹部たちに有罪を突きつけたアウシュビッツ裁判に至るまでを描いた社会派の歴史映画。
今でこそ世界中誰もが知っている非道な大虐殺ですが、戦後世代のドイツ人はそれについて何も知らなかったというのがまず衝撃。どこまで裁くのかというのは難しかったと思うけれど、こういった裁判が行われて自国民の歴史認識が変わったというのはすごいことです。
目を背けたくなる自国の負の歴史に向き合う姿勢が素晴らしいしだからこそ今のドイツがあるんだなと思うと同時に、隣国と今だに戦争時からの問題を引きずっている日本はその責任を果たしているのだろうかと考えざるを得ません。
また、邦題の通り、戦後何年経っても変わらずヒトラーを信じている人たちが素性を隠して社会に馴染んでいる怖さを感じました。
