Chippy

顔のないヒトラーたちのChippyのレビュー・感想・評価

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)
3.5
大学の時に知り合ったドイツ人の女の子が言っていたのを今でも鮮明に覚えている。ドイツ人はヒトラーがやったことを一生償っていかなくてはいけないと学校で教えられる。制服がない学校が多いのも、ヒトラーの軍服志向から遠ざけるためだと。だから私はドイツ人は戦争を学び、過ちが繰り返されないような意識が強い国民だと思っていたが、この映画を観て、それが初めから当たり前のように行われていたわけじゃないことを知った。戦後直後はアウシュビッツの名前すら知らない人が大半だった。それを許されることではないと立ち上がった人たちがいて、だからこそドイツは変わり、今でもナチス親衛隊だとわかったら終身刑になるらしい。対して日本はどうだろうか?日本軍だって多くの罪なき人たちを虐殺してきた歴史を私たちはきちんと理解できているのだろうか?日本は被害者であるが加害者でもある意識をきちんと持てているのだろうか。答えはないけど、今でも世界で戦争が繰り広げられている事実があり、それに強い気持ちでNOを言う人でありたいと思った。
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