ポケ文太郎

偽れる装いのポケ文太郎のレビュー・感想・評価

偽れる装い(1945年製作の映画)
4.3
1945年 フランス🇫🇷

オートクチュールのメゾンを舞台にしたメロドラマ
途中まではコミカルな感じ、でもラストはちょっと怖いかも…

監督はジャック・ベッケル
『赤い手のグッピー』が良かったのでこちらも観てみましたのですが、想像を超える素晴らしさで大満足です

冒頭の地面に倒れている男性を見下す女性たちに始まり、撮り方や演出がいいんですよねぇ
これがドイツ軍占領下のパリで撮影されていたとは、そんな頃の映画とは思えない美しさです
構図も良いですが細かいカット割とか絶妙なアップの挿入もいい!

ストーリーはクチュールの人気デザイナーが親友の婚約者に手を出してしまうというもの
この男チャラくて過去にも複数の女性と付き合っていて、秘書も元カノ!しかし彼女の方は未練があるようで…
なかなかイライラする男の話で面白かったです笑

沢山のドレスが登場します
その中にはウェディングドレスもあります

ジャン=ポール・ゴルチエは本作を観てファッション業界に進もうと思ったとか

親友の婚約者役がミシュリーヌ・プレール
19歳の設定なんだけど、そうは見えませんでしたね
昨年観た『肉体の悪魔』でもイマイチの印象でしたが本作でも自分は然程魅力を感じなくて…そこが残念ポイントです
ポケ文太郎

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