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娘の季節のcsmのレビュー・感想・評価

娘の季節(1968年製作の映画)
5.0
浜口さんのいたずらでバス停に置いてかれた車掌の和泉雅子に兄・川地民夫が千円貸してくれと言うけど、杉様が運転するバス追っかけて走る、でも時代はワンマン化。口を開けば金の無心でもかっこいいし可愛いしで女たちは優しくしちゃう川地民夫最高。杉様の元カノは事故で片手失った芦川いづみ。よみうりランドのまだ造成中みたいなコースでゴーカート、プールに落ちて浮かぶ声が凄い水垣さんのパッド。産んでも堕しても金がいる現実突きつけられる日色さん。働けど働けど金がいる女たちの切実な貧しさ。屋台と線路と団地の間で立ちションする杉様&民夫美しくて、危うく線路を超えてもその先は死。女たちは連帯するしかないし、死にたい奴は死なせとけば良いって曇りのない笑顔で言う和泉雅子が杉様の背中にじゃれついて、その存在が効きまくってる五千円ババア谷栄に更に逞しくやり返す二人の目配せに泣く。結婚したってどうなるかわからない、幸不幸も生死も全てが隣り合わせ。コレもしやスチュワーデス物語にも繋がる?とか、助監督の加藤彰はじめ鈴木晄に萩憲に米造になんつっても後のP・樋口監督のクレジットでそう思い込んでるだけかもしれないけど画面も話もほぼロマンポルノと思ってしまった。寮のおばさん高山千草。
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