ひと夏の恋、というよりは男性の脆弱性が浮き彫りになるような作品だなと思ったら、主人公15歳かそうか。
バイクに女に、自由奔放に遊び回れる兄との対比、ところ構わずお互いに夢中になれるステフ・キムと自分・イェシカとの対比、自分を偽らず気持ちを伝えることのできるマークとの対比。
シーヘル視点で鑑賞してると、羨望すら画面越しに伝わってくるようだった。
「自分はそうじゃない」と強く思うときほど両極端なことをして確かめようとするのはわかるけど、キスにしたってイェシカとは周囲に流されて(イェシカの内心を汲んだ優しさだとも思うけど)、マークとは考えるよりも先にって感じだったもんな。
マークとのファーストキスのアングルはめちゃくちゃよかった。
総じて、自由の象徴であったバイクを最後に使うところも含めてきれいに収まったなーという印象。