三次元からきたブロンディ

ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声の三次元からきたブロンディのレビュー・感想・評価

4.1
「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」とても良かった作品でした。

母子家庭で荒れた環境が育った少年が校長先生にその美声を見出だされて母親が事故死した後、名門の少年合唱団に入ることになる。そこから、厳格な寮生活の中で問題行動を繰り返していくなかで、老境のベテラン指導者によって歌う喜びに目覚めていく感じがよく出ていたなぁ。

少年合唱団での美声は寿命が短い。失われてしまう天使の歌声を極めることによって、少年自身の生き方を変えていく。

この映画の監督フランソワ・ジラール監督は名を覚えておこうと思う。今後の作品も楽しみである。

役者さんも良かった。指導者であるダスティン・ホフマン、キャシー・ベイツ、そして久しぶりに見たデブラ・ウィンガーなど良かった。
最近のダスティン・ホフマンは音楽に関わる作品によく出ているなあ。自身が監督した「カルテット 人生のオペラハウス」も老人ホームの居住者たちがオペラを歌う作品だった。あとダスティン・ホフマンはやっぱ笑顔が好きですね。最近はそんな大きな作品には出演していないが今後も元気に出演してほしい。

主人公ステットを演じたギャレット・ウエアリング君も良かったね。ウエアリング君の歌声は劇中では録音だと思うけど、その透き通った天使の歌声は結構響いた。今後もウエアリング君の活躍に期待したい。

「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」作品としては良い作品です。どうぞご覧ください。オススメです。