和桜

キャビン・イン・ザ・ウッズの和桜のレビュー・感想・評価

3.8
ジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッド監督コンビの長編デビュー作。改めてこの二人にはセンスしか感じない。
若手監督の中でもこのコンビと『マジカルガール』のカルロス・ベルムト監督はめちゃくちゃ推してる。

見てるよ。撮ってるよ。と言わんばかりのカメラワークに主観ショット満載のメタ構造。どんな物語にも始まりがあり、中盤があり、結末がある。物語をメタ的に語る話や綿密に設計された緊張感が好きな人は単体でも楽しめる。はずだと思ったけどあまり評価は良くないので、他の人も言ってるように『アルカディア』を後からみた方が解釈や世界観は広がるように思う。

残念なのは『キャビン』に便乗したこの邦題。人気作とそっくりな題名とパッケージで誤認させ金を巻き上げ、レビューサイトで「違う映画だった」と星1がつけられる。二作目の『モンスター 変身する美女』も、変身するという核心部を題名からバラされる。トロント国際映画祭で好評だった最新作も日本ではまだ入ってくる予定がなく、配給会社になかなか恵まれないのが悲しい。
だけどきっといつか引く手あまたの人気監督コンビになると信じてる。
和桜

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