小説家の「私」に、読者である女子大生の久保さんから届いた一通の手紙。久保さんの部屋で奇妙な音がすることから、「私」と久保さんは音の正体を明かすため、久保さんの部屋や土地に関する調査を開始するが、過去をさかのぼるにつれ意外な事実が発覚していく。
主人公である「私」のナレーションとともにストーリーが淡々と進んでいくので怖さはあまり感じなかった。ホラーというよりドキュメンタリーのような感じで観ていた。部屋からアパート、アパートから土地、土地から過去の住人へと芋づる式で繋がっていく感じは面白かった。真面目に言えば、そんなこと気にしてたらどこにも住めないんだけど、現実にもいわゆる「いわく付き物件」というものが存在しているので、心のどこかで「こういうこともあるかも」と思ってしまう部分はあり、そこにリアリティを感じました。
なかなか面白かったと思います。
