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残穢 住んではいけない部屋のsinのレビュー・感想・評価

4.5
久々に鑑賞。
このホラーのとても良いところは、ギリギリお化けを見せない所。表情や身体を見せてしまうと途端に陳腐になるので、それを回避するのが一番大事だ。
残穢はそれ以外での恐怖演出のバリエーションがとても豊富。ギリギリ見せない、よく分からないが確かにいる、という部分を徹底していてとてもよい。テンポもよく、最後まで飽きさせない工夫がちゃんとある。

主人公が第三者目線となっている事で、淡々としつつもその不気味さが伝わるのは、高い語彙力でしっかり説明しているからだろう。
ちなみにこの作品に出てくる平岡芳明は実際の作家、平山夢明らしいので親近感が湧いて良かった。

この作品のスピンオフ、「鬼談百景」もとても面白いのでおすすめ。
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