アラカン

イコライザー2のアラカンのレビュー・感想・評価

イコライザー2(2018年製作の映画)
4.2
強おじは場所も武器も選ばない。

前作よりバトルシーンは簡潔でありつつもそのカッコ良さはより洗練されていた。口数の少ないロバートが口調荒立てた説教シーンは心打たれるね。
他の殺し屋や工作員ものと違う点として、主人公が圧倒的すぎることの他に、引退したおじさんであるため若者を導きたがる傾向にあることが挙げられる。こういう啓発的な内容はほかの色んなジャンルの作品で既に語られているのだが、やはりバトルめちゃ強おじさんという要素が加わると割と新鮮味を伴ってくる。漫画とかではこういう「強いおじさんが色々教えてくれる」はよくあるけれど、それを実写で、なおかつ主人公にして、というのは意外とそう多くないのではないだろうか。
敵さんはずっと胸糞野郎ではあったしその境遇に対してなんの共感もできなかったけれど、「この世には悪も善も罪もない、いるのは不運な人間だけだ。」という言葉は大学のお勉強で歴史を学んでいる身としては いやほんとそうだよなぁ とか思いつつ「でもお前は悪人だよ」とそっと黙らせたい。
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