ハル

イコライザー2のハルのレビュー・感想・評価

イコライザー2(2018年製作の映画)
3.9
戻ってきました、最強ロバート・マッコールおじいちゃん。
前作から続く枠組み、輪郭を残しつつ、また新たな戦いが始まる。
今回は一つの事件を機に「彼がなぜ死んだことになり、CIAを退いたのか?」というバックボーンが描かれていく。
絵描きの青年との交流からはじまり、CIAが捜査する事件とリンクしていく臨場感のある展開。

青年にとってロバートは父親のようだったね。
“荒療治”な叱りをかまし、間違った道から強制的につれ戻すシーンに深く共感。
不良に憧れ、いきがっているだけの年頃にはあれが一番効く。
優しいだけではなく、厳しさも兼ね備える最強おじいちゃん。
実際に拳銃をヒトの頭にあて、引き金を引けるやつなんてそうそういないよね。

徐々に正体が明かされていく、黒幕との戦闘も相変わらず容赦なし。
八つ裂き&みな殺しで全員粉砕。
やると決めたら徹底的にやるのが彼のスタイル。
黒幕については出てきた瞬間ほとんどの人が気付くと思うけど…一応触れずにおきます。

老獪で戦術的なアクションに魅了され、彼の人間性に惹かれてしまうのも前作同様。
ただ、一つだけ違和感もあった。
一連の事件の黒幕たちと相まみえる場面。ロバートおじちゃんの動機にクエッションマークがつく。
元同僚であり、友達でもあるメリッサを殺した奴等に制裁を加えるのはわかる。
けれど、あの人たちは少なからず被害者の側面も有しており、ロバートが死んだ(偽装)ことに起因して余波を受けたはず。
つまり、ロバートも無関係ではないし、責任の一端はあると思うんだけど…
まぁ最初からロバートは“善人”を気取ってるでもないし、己の『正義』に従った結果か。
単純に許せなかったんだろうね。
それだけ少し気になったけれど、あとは大満足の仕上がり。

いよいよ、FINALへ。
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