真っ黒こげ太郎

イコライザー2の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

イコライザー2(2018年製作の映画)
4.5
※某レビュワーさんと俺の過去のやり取り。

俺「俺の近所もそのアクション映画流れなかったんすよー!」

某フォロワーさん「貴方もですか!おっしゃる通り、あんな恋愛映画なんぞ誰が見るかって感じですよね!」

俺「全くですね!」

某フォロワーさん「あのアクション映画と「イコライザー2」を上映しない映画館にF○ckYou!ですね!」

俺「…ま、全くですね!」

…言えなかった…。
俺の近所では「イコライザー2」を上映してて見に行ったなんて言えなかった…。
(って何だよこの話)




表向きはマサチューセッツ州でタクシードライバーを営む男、ロバート・マッコール。
彼はお得意様の老人や、絵描きを目指す不良青年のマイルズ(スパイダーマンとは関係ありません)と交流しながら静かに暮らしていた。
しかし、彼の裏の顔は世に蔓延る悪を密かに裁く、元海兵隊員のCIAの特殊工作員、通称「イコライザー」!!!
一度脅かされる人を見つけては、持ち前の戦闘力で悪党共を成敗していたのだ。

そんな中、CIAの元上司で唯一の理解者であるスーザン・プラマーが何者かによって襲われ、殺される事件が起きる。
マッコールは独自調査を開始し、かつての同僚のデイブ・ヨークに接触して協力を頼む。
だが、スーザンを殺した黒幕の正体は、他ならぬデイブだった!!
デイブはCIAに使い捨てにされた事から密かに暗殺者として活動していたが、スーザンにバレそうになった事から口封じの為に消したのだ。

殺しの家業を隠しながらも平穏な家庭を持ち、使い捨てにされた事から自信の行いを正当化するデイブ。
だが、曲がった事や不正を許さないマッコールの決意が揺らぐことは無かった。

「お前たち全員始末する。」

「一度しか殺せない事だけが、心残りだ。」




元CIAの特殊工作員が自身の戦闘スキルを解き放ち、世に蔓延る悪や外道に墜ちたかつての同僚を成敗する、”秒殺”ハードボイルドアクション第二弾。

テレビドラマシリーズ「ザ・シークレット・ハンター」の劇場版「イコライザー」の正当続編。
監督のアントワーン・フークア氏と主演のデンゼル・ワシントン氏が続投。
劇場公開終了間近の(おいおい)3作目に向けて引き続き再鑑賞。


続編だが、今回も内容もシンプル&王道。
「健全な街の住民を脅かす悪人共に「法に代わっておしおきよ♡」としゃれ込む」という前回同様の黄金パターン。
まぁこの手の「必殺仕事人」タイプの映画としてはそのマンネリズムの積み重ねが良い所ではありますけどね。


最初に難点を挙げさせてもらうと、今回は前作に比べると対峙する悪党側が「滅茶苦茶憎たらしいクズ」という感じがやや希少になってる感じがしました。
そりゃあマッコールさんの唯一無二の理解者を殺したし、善良な絵描き志望の青年を容赦なく人質に取ったりしてましたが、前作程善良な市民を脅かしたりしてる訳じゃないし…。
(まぁ結構な頻度で一般人を殺してますが…)

また、今回もDIYアクションは盛り込まれているのですが、クライマックスでホームセンターを駆使して面白い必殺アクションを描いてた前作に比べ、今回のクライマックスは嵐吹く町の中での戦闘でDIY要素が前作より薄まってしまっている。
ラストのタイマンバトルはこの手の映画のお約束だが、その分前作にあった「一撃必殺」感が薄くなってしまったのが残念。
(スパスパとナイフで切り刻んだり、粉塵爆発させて敵を吹っ飛ばすシーンとかは良かったけどね。)

後、前作に幾つかあった「場面転換した瞬間終わったわ 主人公強すぎて(敵が)お亡くなり 定期定期的にオールカット♪」な場面が冒頭にしかないのもやや残念でした。
(確かに本編で強風吹き荒れてますが某オールバックとは関係ありません。w)


とは言え、そういった難点こそあるものの、前作と同じようなノリで十分に楽しめる。
「町に蔓延る悪人共を成敗」しながら「道を踏み間違えそうな若者を導く」、そして「ハードボイルドな渋カッコ良さ」と「勧善懲悪の爽快感」をしっかり味わえました。

前半部分は町の色んな事件を超絶戦闘能力で解決!!!
「子供を連れ去ったDV夫を成敗する冒頭」や「女性に暴行した悪漢を成敗」の場面は相手側が実にマッコールを舐め腐っていた事も相まって素晴らしいの一言。
その後も訳アリなおじいちゃんと交流したり、母親の元に連れ戻した子供と密かに再開したりといった日常パートもスムーズに染み渡る。

今回主に導くのは、芸術家志望ながら悪いヤツらとつるんでいて道を踏み外しそうになっている黒人青年。
彼は基本的にいい子なんだが、一歩間違えれば麻薬売ったりギャングの鉄砲玉になって酷い人生を送りそうになる。
マッコールさんは彼をギャングから助ける際に、ギャングとつるんで暴力に走ろうとしていた事を叱る。
正直銃を突きつけながら叱るのはヤバい奴感漂いまくってる(白目)が、マッコールさんはそれだけ彼の未来を真剣に考えている。
(まぁ、この手の映画のアクションヒーローはもっとキチガイ寄りな思考の人がざらに居るので、その中ではマッコールさんはまだ優しい方だろう。w)

後半はかつての仲間だったCIAの暗殺者と対峙する展開になるが、そこでもマッコールさんはブレずに、地の利を活かして明確に戦闘のプロを一人づつ消していくスペシャリストっぷり。
アクションに関しても前述するDIY要素が減った難点こそあるものの、相変わらずキレッキレな動きで見せる一撃必殺はカッコいいし、嵐吹き荒れる街中での戦闘はスケール感を感じられた。
中盤の車を運転をしながら襲撃者を倒す展開も良し!


確かに前作に比べると普通のアクション映画寄りにな内容になったし、やや落ちる所もちょくちょく見受けられはするけど、マッコールさんの渋カッコイイ「仕事人」っぷりはしっかり味わえるし、前半で勧善懲悪の爽快感もきちんと感じられ、後半からはケレン味溢れるアクションの数々で最後まで楽しめる、良き続編だと思います。

難点もありますが良い所も多くプラマイゼロって感じで、私的評価は前作と同じ位好きですね。


という事で、2作しかないからかアッサリ見直しが完了しましたね。w
3作目、明日明後日辺りにでも見に行って来ますか!!!