もじゃ

イコライザー2のもじゃのレビュー・感想・評価

イコライザー2(2018年製作の映画)
3.5
「誰でもできるが誰もやらない」

物静かな男がクソ強かった系作品の第2弾。
元工作員マッコール。その友人が殺された。真相は?彼との関わりは?

正義の男マッコールは悪をためらわず殺す。特に女性を酷い目に会わせる奴に容赦無い。それが見てる側に気持ちいい。相手が1体のモンスターに追い込まれていくような主客逆転のカタルシスが今作も健在だ。それは良いのだけれど、今回の事件は随分と個人的過ぎる。最初にベルギーで殺られた夫婦は記号的に置いただけの存在だ。真犯人も安易な気はする。

最強の元工作員マッコールはデンゼル・ワシントン。人格者が似合う。レザーのハンチングも似合う。説教臭いのも似合う。他に名優ペドロ・パスカルがいるが味を出してるとは言い難い。デンゼルのワンマン映画なのだ。

映像はハードボイルドなサスペンス風味。揺れるカメラ、自然光ぽいザラッとした映像はオシャレだ。
構成はいまいちに思えた。事件の起こりとマッコールが関わる意思がリンクしない。ただ、彼の生活とその他の出来事と見れば良いのかもしれない。雑に見えて残念な脚本な気はするけれど、何は無くとも最後30分の無双タイムが作品の全てと言えし、そこは見事。

主人公無双ってすっきりするよね、っていう作品。
もじゃ

もじゃ