コロン

イコライザー2のコロンのネタバレレビュー・内容・結末

イコライザー2(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

悪を裁く正義のイコライザーの待望の第2弾。マッコールにとって唯一の理解者であり、姉のような存在であるスーザンが惨殺される。マッコールが独自に調べた結果、真犯人はあろうことかかつてのチームメイトであることを突き止める。マッコールは初めて個人的な復讐を誓い、かつてのチームメイトに戦線布告し、抹殺する。敵が元CIAのエリート工作員だけあって、アクションシーンは前作以上に見応え十分。このメインストーリーを軸に、マッコールが周囲の困っている人や弱者に、人知れず救いの手を差し伸べる いくつかのエピソードが挿入され、全体のトーンをほのぼのとした希望に満ちたものに高めている。この脚本が何とも素晴らしい。マッコールは悩めるマイルズを正道に導こうとし、結果的に彼が弱点となってしまう。これを予感し、マイルズを人質に取った(マイルズを安心させて誘き出すテクニックも巧妙)デイブは敵ながら天晴れ。アシュトンは、繊細で内に情熱を秘めたマイルズを自然体で演じており、今後がとても楽しみ。冷酷非情な殺し屋という顔と弱きを助ける心優しい顔の両面を合わせ持つマッコールがとてもクールで魅力的。ジェイソン・ボーンと双璧か。プルーストの「失われた時を求めて」は象徴的で、亡き妻ビビアンのエピソードを明らかにする第3弾を大いに期待したい。
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