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氷の花火 山口小夜子
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目次

氷の花火 山口小夜子の作品紹介

氷の花火 山口小夜子のあらすじ

1970年代初頭、オイルショックで閉塞感が漂っていた日本。自分達に自信が持てず、欧米の真似をすることにエネルギーを注いでいた時代。そんなときに“日本人であること”を武器に、たった一人で世界に闘いを挑んだ女性がいたのです。黒髪に切れ長の瞳、神秘的で妖艶な容姿の中に宿る、挑戦的かつ情熱的な魂。山口小夜子。 山本寛斎、髙田賢三、イブ・サンローラン、ジャンポール・ゴルチェら一流のファッションデザイナーに愛され、セルジュ・ルタンス、横須賀功光などトップクリエイターのミューズとなってイマジネーションを与え、常に時代の先端を走り続けました。ミック・ジャガー、スティーリー・ダン、世界のスターと渡り合った日本女性。しかし、その正体はミステリアス。この映画は、生前、山口小夜子と交友のあった松本貴子監督が、彼女と親交のあった人々の証言を集め、残された貴重な映像に触れながら「山口小夜子」を探す旅に出ます。今初めて、彼女のまだ見ぬ扉をそっと開けます…。

氷の花火 山口小夜子の監督

氷の花火 山口小夜子の出演者

原題
製作年
2015年
製作国
日本
上映時間
97分

『氷の花火 山口小夜子』に投稿された感想・評価

画像が貼られるまで待っていたが、一向に貼られる様子がないので仕方ない…レビューを。。

是非とも[山口小夜子]を画像検索してほしい。
単純に綺麗とか美しいとはまた別の、妖艶というか人間っぽくない存在感を放って全く知らない僕も完全虜になりました。
ワタクシよく、若い頃の加賀まりこなどに恋してますが、そっち路線じゃない魅力の持ち主。

主に70年代にスーパーモデルとして活躍し、アジア初のパリコレ出演、他にニューヨークなど世界中で活躍したらしい。
サンローラン、ゴルチェ、ディオール…数々のブランドのモデルをこなした数少ないトップモデル。
特に山本寛斎とは20年間タッグを組んで注目を集めていたらしい。

170cmの長身、おかっぱ頭に切れ長の目、スクリーン越しに目が合うとドキっとします。

そんな山口小夜子は2007年57歳でこの世を去る。

この作品は生前から仲の良かった監督が山口小夜子のダンボールに眠る大量の遺品を空けて深呼吸させてあげたい、という一風、自己満とも思われそうな発想から生まれたドキュメンタリーである。

しかし、それを望んでいる人は大勢いたようで、全く知らない僕も興味津々。

出てくる大量の衣装はもう、色鮮やかでデザインも斬新、全く古さを感じない本人のリメイクが施されていた。

同時進行で行われる生前、縁のあった人たちのインタビュー。どうやら誰にも弱みを見せない人だったようですね。

最後はこの衣装を今のモデルさんに来てもらって浄化させる儀式のような事を行いますがこれもまたスゴイ。現代に蘇った山口小夜子さん。

ドキュメンタリーの構成として申し分ないし、何よりこの山口小夜子さんという人物は素晴らし過ぎた。

是非とも大画面で彼女の魅力に酔いしれてほしいものです。

にしても、やっぱりああいう業界ってオカマが多いのね!登場する男性の口調がほとんどそう!
tomoco

tomocoの感想・評価

3.8
“美しいとは、苦しこと”

姉が購読してた雑誌を借りて読んでいた時、ページをめくった時に現れた広告モデル…神秘的な絶世の美女に心を奪われたのを今でも憶えている。
日本では数少ない、パリコレ〜世界規模で活躍したモデルの山口小夜子さん。
この作品は57歳で生涯を閉じた小夜子さんの遺品から紐解くドキュメンタリー。

小夜子さんに関することはあまり知っていなかったのだが、控えめかつ、時には大胆に自分を表現する姿にとても感銘を受けた。
中でも素晴らしいエピソードだったのは、パリコレの衣装替えで小夜子さんは人前で裸を見せなかった…奥ゆかしい日本人女性であり続けた、と言うエピソード。

小夜子さんはモデル以外の分野でも自分が好みであるあらゆる芸術(コクトー、トリフォー、寺山修司など)の要素を取り入れ、生涯表現し続けた。
ものすごくかっこいい!!
全てにおいて美しくあり続けたい…苦しいけれど人の期待に応え続けていたのである。
「永遠の山口小夜子プロジェクト」には、少しうるっときちゃった…。

本当に多くの若い子達に山口小夜子さんを知ってもらいたい。
小夜子さんが亡くなった今も、彼女の生きた証は、永遠に紡いで後世の印象として残るのである。
自分も名を残すと言うのとは相違するが、後世に紡いで行くものを制作中。
表現する事は本当に楽しい。
公開時見逃した!と思っていたらなんと旅先のミニシアターで舞台挨拶付き上映が行われていた。ミラクル!

ただ美しい見た目の人、というレベルを逸脱してスクリーンを飛び越えてくる山口小夜子の魅力。眼福に尽きる想いであった。

可視化出来る部分の美しさを精錬することは勿論として、オフもみっちりカルチャーに触れ内外共に向上心を絶やさなかった姿にはモデルとしての心意気を感じる。時代とともに変遷する美しさではなく、普遍的な美の構築に近い。

終盤での「永遠の小夜子プロジェクト」は当時何かで見た記憶があり、心がグッとひきつけられた。丸山敬太氏、下村一喜氏が、ヘアメイクで蘇っていく小夜子(中身は松島花ちゃん)を見て目を潤ませるシーンはめちゃくちゃ感動的。こちらまで伝染して泣けてしまった。

下村一喜氏はオープンゲイを自称しているだけあって所作が完全にステレオタイプオネェカメラマン、加えて小夜子への愛が迸り過ぎてて空回った変な人に見える。褒めています。こういう一途に好きなものがある人は共感できると思います。

進富座のロケーションの良さも相まって心に残る一本になりました。

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