山田

デジモンアドベンチャー tri. 第1章「再会」の山田のレビュー・感想・評価

3.0
選ばれし子どもたちになりたかったわたし。そんな転機は来る事もなく相棒のデジモンもこの世に存在しないまま大人になってしまった。
デジモンの続編が映画化すると聞いた当時はめちゃくちゃに興奮した。絵柄の変更については賛否あったし個人的には反対派だったけど、高校生になった彼らを観たくて東京の映画館まで足を運んだ事がついこのあいだの様…
(だけどぼくがリアルに追いかけたのは3章まで。なんかしんどくなって観に行く事をやめてしまったんだよなぁ)

という事で映画館ぶりの鑑賞でしたがまあ当時抱いた気持ちとあまり変わりませんでした。まだ1章目だからそこまで大きな進展はなし。
小学生から高校生になり、世の中の事がある程度見えるようになってきた中での太一の葛藤は正しいと思う。
たしかにアグモンたちが戦わない事で被害はさらに広がっていたはず。それは間違いないけれど、アグモンたちも100%被害を抑えられたわけではなく、物を破壊し、人を傷付けている。それが正義ならやって良いのかというとそういうわけにもいかない。
アグモンたちを批判的に見てほしくない太一は選択を迷う。ヤマトは太一の話を昔からよく聞かないというかひねくれた捉え方をするのであまり好きじゃないのだけど、これ以上被害を拡大させないためには戦わないといけないと太一を諭す。
どちらも正しいからこそ、この選択を高校生の彼らに託すのは残酷な事だと思う。デジモンたちは相棒であり友達でもあるから。
公開当初見た時よりも絵のタッチをわりと受け入れられました。ところどころアニメも観てないと分からない部分があるのがちょっと残念だった(初代デジモンアドベンチャーしかまともに観た事がない)
山田

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