木葉

ハッピーアワーの木葉のレビュー・感想・評価

ハッピーアワー(2015年製作の映画)
3.9

ミッドライフクライシス を見事に表わした映画だと思う。意味は 中年期特有の心理的危機 、中年期の思春期 。ミッドライフクライシスは誰もがなりうるし、アメリカでは今や社会問題 。
この映画は、恋人たち と同じ年に公開され、
恋人たちが傑作でその次に私にとって良かった。尺の長さ を感じさせない素晴らしい映画だった。
#神戸 を舞台に30代後半の仲良し4人組の関係に、一人の離婚問題からひずみが生じ始める。
濃密な5時間17分だった。演技経験のない4人の女性がそれぞれの役柄を演技か素か 棒読みなのか わからないほどナチュラルすぎる演技 で37歳という人生の岐路をリアルに表わしている。
#関西弁の違和感 がなく、ありがとうという台詞がいつまでも耳に残る。映画は、神戸の街を、4人の主人公たちと共に歩んでるみたいに進んでいき、観終わった後も4人の関係のその先に、何が訪れるのだろうと、思いを巡らせずにはいられない。
いつのまにか、時間が過ぎてた。4人と5時間17分過ごせたことを幸せに感じる映画だった。
2015年12月鑑賞。filmarks#2015
木葉

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