フジっち

悪のクロニクルのフジっちのネタバレレビュー・内容・結末

悪のクロニクル(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

なんかこの話知ってる…と思ったら、リメイクされたトルコの「憎しみの最果てに」を先に見てました。

セロイがお父さんを…、いや、梨泰院クラスじゃない。

チャラチャラしたところが一切なくて、しかも誰も救われない話でした。
救われないどころか、オ刑事と幼馴染とチェ課長の息子という3人の新しい犠牲者も生んだ。

チェ課長の息子に父親の逮捕を見せつけるのは、その辛さを知ってるドンジェがそれをするのはどうなのかと思ったし、ドンジェの過去に気付いたせいで殺されてしまったオ刑事なんて完全に犬死状態。

そしてすごく気になったのが、命をかけてまでドンジェの復讐を手伝った幼馴染のことです。
同じような貧しい生い立ちなのでしょうが、あそこまでするのっていったいどれだけの絆なんだろうかと、そのあたりをもっと知りたかった。

元はと言えばドンジェが毒を盛らなければ、お父さんが息子をかばって冤罪で死刑になることはなかったので、ドンジェは当時の警察官への恨みを晴らすだけでなく、自ら世間にこの事件の真相を知らしめてお父さんの冤罪を晴らしてあげることも重要だったのではという気がしないでもないです。
でもドンジェはそれよりもチェ課長の息子に恨みの連鎖を託したかったということなのでしょうかね。
うーん、まさに怨念ですね。


と、いろいろ思うところはあるのてすが、パク・ソジュンの演技も素晴らしく、ラストはボロ泣きしました。
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