TwinYorks

パッセンジャーのTwinYorksのネタバレレビュー・内容・結末

パッセンジャー(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

まず、宇宙船の中の描写(CG技術)が非常にリアルで見ていて楽しい。
そして、物語も入っていきやすい設定で、「そりゃ誰かを起こしたくなるよなぁ。でも葛藤するよなぁ・・・」と。
最後にいくにつれてご都合主義になっていって、クルーの黒人の男はどう考えても権限委譲のために設定の都合から起こされ、そして死んでいったとしか思えないのだが(笑)、まぁ御愛嬌だろう。
あと、起こした男がクリス・プラットだったから良かったけど、「美人で聡明そうだから」という理由でたとえば全然タイプじゃないブ男に起こされたら女性は発狂するだろうな。
いや、それはそれでおもしろい話になるのかな。この物語のミソは、作中にもそういう場面があったように、起こした相手がいくら憎くても、殺しちゃったら自分がひとりになっちゃうってところなんだよな。
なんか、藤子F先生の短編集でありそうな感じだけど、それをすごいお金をかけてやっていて楽しかったです。


ーSTORYー
宇宙船の中で冬眠をし、120年かけて他の惑星へ移民する計画。しかし技術者のジム(クリス・プラット)はあと90年も残して早く目覚めてしまう。孤独にさいなまれたジムは美人ジャーナリストのオーロラ(ジェニファー・ローレンス)を強制的に起こし、やがて恋仲に。
しかしアンドロイドのバーテンダーに、起こしたのがジムであることをバラされる。やがて宇宙船の故障により、クルーの一人も目を覚ますが、クルーの権限をジムに渡して死ぬ。ジムは命がけで5000人が乗る宇宙船を修理。オーロラはジムに対して激しい怒りを覚えていたが、献身的なジムの姿に心を許していく。権限を授かったことで、唯一の医療ポッドの中で冬眠できる方法を見つけ出したジムはオーロラに冬眠することを勧め、映画は終わるが、宇宙船の中は緑に溢れた住みよい環境になっており、ジムとオーロラが天寿をまっとうしたことが示唆される。
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