今年観た新作のなかではワーストレベル。
予告編を観て想像していたのとは違い、割と早々にショッキングな展開があり、観客と主人公との距離感が一気に離れると同時に、さて自分ならどうするか、これは人として許される行為なのか…?と考え出してしまう。こんなことを投げかけてくる映画だったのか、と動揺しつつもどう落とし前をつけるのか、期待が膨らむ。
…が、その問題に本気で取り組もうとしているのかどうかいまいちよくわからないまま物語が進み、結局ものすごいしょうもない着地をしてしまった非常に残念な印象。
ラストシーンで映った船内の光景には、あきれるどころか気持ち悪さで鳥肌が立った。
宇宙船などのデザインに関しても、自分はつるっとした質感のものにあまり惹かれないのだな、と再確認した。