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パッセンジャーのRのネタバレレビュー・内容・結末

パッセンジャー(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

自宅で友人1人と。

2017年のSF映画。

監督は「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」のモルテン・ティルデュム。

話は宇宙移民を目的とした5000人の人間を乗せた大型宇宙船アヴァロン号の航海中、人工冬眠ポッドの故障により目を覚ましてしまったジム(クリス・プラッド「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」)は同じく目を覚ました作家のオーロラ(ジェニファー・ローレンス「X-MEN:アポカリプス」)と共に取り残された宇宙船の中で生活する様を描くというもの。

1月のプレミアム・フライデーで準新作で安かったので借りた一本。

かなり書くのが遅くなってしまった💦

本当は映画館で死ぬほど予告を観たので、それでお腹いっぱいになっちゃって、あまり観る気が無かったんだけど、宇多丸さんのラジオでかなり気になるような批評だったので、借りて観ました。

大方のあらすじは散々観た予告の通り。

目的の惑星まで90年ある航海中に目覚めてしまった男が船内でどうする!?って話しなんだけど、ここで輝くのがクリス・プラット力!!

この人が持つ「陽」のオーラが絶望的な状況なはずなのに、必要以上にしみったれた感じにさせないように観せてくれる。

まぁ、それでなくとも設備は整ってるし、生活スペースは使いたい放題、おまけに常設されたバーではバーテンダーアンドロイドのアーサー(マイケル・シーン「ホーム・アゲイン」)も話し相手になってくれるしで、至れりつくせりっちゃあ至れりつくせり。

同じサバイバルものの「オデッセイ」のマット・デイモンとは偉い違いだ笑。

けど、それが90年も続くわけだから、常人なら間違いなく絶望。

それは、やはり流石のクリス・プラット演じるジムも同様で…。

ここで、予告では同じくポッドの故障で目覚めたと思っていたオーロラなんだけど…。

まじかー!!ジムがやったんかー!!

これはアウトだろ!!

流石のクリス・プラットでもやって良いことと悪いことがある!!これはアウト!!

…まぁ、人道的にはアウトだけど、映画の展開的にはグッドなわけで…!!

そこからジムとオーロラ(「眠れる森の美女」オマージュ??だとしたらあからさますぎて清々しい)が次第に恋仲になっていくのと並行して「バレるの?バレないの?」的スリルも根底からジワジワ湧き上がるようで、観てるこっち側もソワソワ落ち着かないっ!!

ご丁寧にポッドのマニュアルを部屋の引き出しに隠している伏線もあったので、ははぁ、これを見つけるんだなぁ…と思っていたら、お前かーいっ!!

お前が言っちゃうんかい!!ケロッとした顔しやがって、ぶん殴ってやりたい笑っ(ちなみに個人的に今作で1番好きなキャラが彼です)!!

また、真実を知った瞬間のオーロラの絶望的な表情とまるで彼女の心情を表すようなクラックラッするカメラワークで彼女が受けた「圧倒的絶望感」をこちらも体感できる…。うん、かわいそう!!

また、そんな「社会的な死」の当事者と残りの年月を過ごさなきゃいけないわけだから、彼女にとっては残酷極まりないわけで。

そんな中、何気にヤバくなっていたアヴァロン号を救うべく第3の男が登場するわけなんだけど

はっきり言って今作において彼が1番かわいそうです!!こっちはシステムエラーで強制的に起こされた矢先に知らない男女の痴話喧嘩を聞かされた挙句、乗っている船に重大なエラーが多数…。

しかも、強制起床の副作用で全身に負荷を受け、残りの命もわずかって…泣。

あんまりだよ!!

だから、彼の去り際もあくまでも職務を全うしつつ、尊厳というか名目を保ったまま逝けたのがせめてもの救いか…。にしてもかわいそうだったなぁ。

で、まぁ残された2人もケンカしてる場合じゃねえっつって宇宙船を救うために捨て身の行動に出るわけなんだけど、まぁこっからは展開的にはよくある作り。

観る人にとってはジムがやったことをないがしろにできるかどうかで見方も変わってきそう。

俺的にはないがしろにできたので、その後の全部オーライ!!の結末は後味も良くって良かった。

まぁ、オーロラさんの懐が深かったってことかな!!

やっぱりダメな男にはしっかりした女性がついてなくっちゃね!!ってことか!!

末永くお幸せに!!

あと、ジムを蘇生させるための施術全部のせワロタ!!
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