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パッセンジャーのめるのレビュー・感想・評価

パッセンジャー(2016年製作の映画)
4.2
私の"好き"が詰まってた。

しかも、少ないキャストで飽きさせずにこれだけのSF×ラブロマンスを完成させることができるなんて、すごい。


2/3は宇宙船の感想しかないかも(笑)

船内のビジュアルが好き。これに尽きる。コレコレ!私が好きな近未来ってこういうかんじなんだよ~!宇宙遊泳はしたいし、宇宙空間に浮かんでいるようなプールは重力がちゃんとあるなら行きたい。この宇宙船でなら余裕で4カ月は住めそうって思った。…4カ月ならね(笑)

明らかに意図して再現されたキューブリック作品のパロディ、嬉しすぎて監督とお話したくなりました。
分かる。いいよな、キューブリック。

○バー
主人公とバーテンダーが向かい合ってお話をしていました。バーのデザインも主人公が孤独なのもシャイニングと同じ。ジムが斧を持って振り回すことにならなくて良かったです(笑)
アーサーがサイモン・ペッグっぽくて可愛いかった。マイケル・シーン、実写アリスの白ウサギさんですね!

○食堂と廊下
これは2001年宇宙の旅のヒルトンホテルっぽい?湾曲した廊下とか黒い線で正方形に区切られた天井と床とか。ボタンを押して食事が出てくるのは他のSF作品にもあるけど、こういう"ぽい"のが好きです。
あと、これはストーリーに関係するけど、後半で宇宙服を着て外に出ていくあたりもシンクロしていて面白かった。


●ジムの孤独
「一人ぼっちでダイビングなんかしたら絶対に死にたくなるだろ」って思ったら案の定。でも、好奇心が勝っちゃったんでしょうね。分かるよ、私もやりたくなったもん。

●オーロラの孤独
殺したくなる。でも、殺したら一人。殺さなくても精神的には一人。当たり前だけど、ジムとは別の孤独感に押し潰されそうになってた。

●ガスの孤独
こちらはふたりの孤独とは別の孤独。言い換えると、脱力感。この男が孤独に陥ったら救いがないと思ったけど、ちゃんと役に立ちました。目覚めてから一度も心に救いがなかった男。可哀想だった。

●ふたりの孤独
孤独の中に永遠の幸せを見出だした。重くない仕上がりだったけど、最後まで綺麗に描いていた。
私が想像していたラストに当てはまらなかったけど、いい終わり方だと気づいた。


クリス・プラットの映画は初でした!『ジュラシック・ワールド』で一気にブレイクしたイメージがあったから気になってた。
『ハンガー・ゲーム』のジェニファー・ローレンスも程よく強い女の人でいそうなかんじ。


宇宙空間に投げ出されて、
心を無にして、
タイタニックのポーズをして、
クリス・プラットに
「僕を信じる?」
って言われるのもいいな。


映画館で観たかった!!
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