このレビューはネタバレを含みます
思いがけずクライマックスは泣いてしまった！映画だけで観ていると、主人公の行動が『孤独や絶望感はわかるけど…どうした…なぜ急に恋で起こした…？』となるけど原作の流れを読んで納得。文章に救われた気持ちになっていたのですね。文章から人となりを感じて恋をした、と。自分も孤独で地球を出て、彼女も孤独で地球を出てる、と。それならば…っていう後押しもあったのでしょう。読書好きの端くれとして主人公の気持ちがよくわかる。確かにそれは恋だし、救い。絶対いけないことだけど、自分が死ぬか、彼女を起こすか、なんだろうなぁ。
役者の演技の巧みさで違和感をそれほど感じることなくその感情を受け入れることができたけれど、その辺りを丁寧に観たかったな、そうしたら主人公やばいやつじゃん…って気持ちが強くなりすぎなかったし、彼女も許しちゃったよ！？っていうびっくり感も演者の巧みさに頼らずもっと素直に受け入れられた気がする笑
何だかんだで起こしっぱなしではなく愛情を注ぐ主人公の姿は可愛らしいし、頼り甲斐もあるし、彼女は強く、自立しているが影があり、愛情を喜ぶ様はかわいい。可愛らしい二人で、甲板長が亡くなってしまう(悲しい…)以外後味は悪くないし映像は綺麗、異世界の雰囲気も良く出てるし、観て良かった！
