かえで

ちはやふる 下の句のかえでのレビュー・感想・評価

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)
4.0
目黒シネマにて前後編イッキミ。本当に映画としては素晴らしい作品でした。原作を知らない状態でこの映画に出会いたかった、本当に。ちはやふるという作品に触れたことのない方には全力で観ることをおすすめします。以下はすべて一原作ファンの戯言。


■残念だった点
序盤で千早と太一が新に会いに福井へ行くエピソード。まず新幹線の中の「じゃあ恋ってどんなのよ?」「そいつと居ても楽しくねえってことだよ」の会話はすごく重要だと思うので残して欲しかった…!そして福井からの帰りのシーン、あそこを全部削ってしまったのにはびっくり。「かるたの神様じゃなくて友達になりたかった」のモノローグは絶対に残すべきだったと思う。

■キャストについて
違和感を感じると思っていたけれど、意外と皆すんなり受け入れられてキャラクターそのものとして見れました。特に松岡茉優の詩暢ちゃん、良かった。
ただ、どーーーしても最後まで受け入れられなかったのが新と太一。どうしても逆だよ!!!と思ってしまう…。やっぱり、太一はかっこよくて女子にモテて勉強もスポーツもできるし家はお金持ちっていう完璧人間なのに、唯一かるたと好きな女の子のことだけはなかなか上手くいかない、っていうところこそが彼の魅力であり、ビジュアルの良さがより彼の悲劇を引き立てるわけであって、だからこそ誰しもが認めるかっこいい子であってほしかったわけです。野村周平くんだって別にかっこ悪くはないけど、太一やるには薄いなと思うし、あと何と言っても圧倒的に真剣佑くんの方がまつ毛が長い!!これじゃ何で太一が「まつ毛くん」と呼ばれてるのか、映画から入った人は良くわからないじゃないですか。個人の好みだってあるとは思うけれど、太一より新の方がビジュアルが良くては色々と崩壊してしまう。もう、野村周平と真剣佑くん逆にして撮り直して欲しいと思わずにはいられない…本っっ当にもったいない……。原作とは異なるキャラクター像と捉えるならありだとは思うけれど。
ただ、真剣佑くんの福井弁は抜群に上手かった。と思ったら、どうやら現地でアルバイトしたりしながら福井弁を勉強していたらしくて素晴らしい。今後も注目していきたい俳優さんです。
かえで

かえで