パリ・オペラ座のエトワール、オーレリ・デュポンを追ったドキュメンタリー。レッスンが終わって帰路につき、場面が変わって「neuf moir plus tard…（9ケ月後）」とテロップが出て大きなお腹の妊婦となったデュポンが現れ、更に「cinq moir plus tard…（5ケ月後）」とテロップが出てデュポンが再び現れた時には妊娠前よりもスリムになっているように見えた。この大胆な編集に驚きつつ、これがトップエトワールの底力かと思って更に驚いた。コンテンポラリーの「LE PARC（ル・パルク）」ではデュポンが男性のバレエダンサーであるマニュエル・ルグリに口吻して、彼の首の後ろに手を回して両足を浮かせ、ルグリはデュポンを手で支えることもなく遠心力でもって彼女を回し続ける。その踊りは非常に驚異的で感動的だった。
