RenAlLotus

スパイダーマン:ホームカミングのRenAlLotusのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

いや!!!!もう!!!!!!よすぎるんだよトム・ホランドは!!!!!

わかるか!演技がバチ上手えのだ!
そして顔がよいのだ〜〜

おれは実はマジでめちゃめちゃ青春が好きなので、よいトム・ホランドがよい青春をやっているというのが激刺さりです
スパイダーマンの映画として観ると、ちょっと確かに物足りないかもしれない。
なぜかわかりますか?
"お約束"をひとつもやってないからなんですよ。
クモに噛まれるとこも、ベンおじさんが死ぬとこもないし、別にそんなにピーターがいじめられたりもしてないし、ニューヨークのニューヨークっぽいとこに全然行かないし、そもそもスイングで移動してないんだよねあんまり わりと走ってる

で、だから、今までのスパイダーマンみたいに突然身体的にも(クモの能力)精神的にも(大いなる力には云々)一気に成長するみたいなのは見れないんだよね まだ「高校生新人アベンジャー」の域を出ない

ただそれでも充分面白いように作ってあるのがすごいよね〜〜

「憧れのアイアンマンに尊敬の目を向けるスパイダーマン」っていうのはすごく新鮮で、同時に、トニーとかMCUヒーローは全体的に「(一般人でもなんでも)誰かに憧れられる」というシーンが描かれたことあんまりないし、こういうヒーロー同士で明らかに師弟みたいな序列のある関係って目新しいんだよね

そしてもうひとつは、おれはFateでいう「真名隠し」みたいに感じてるんだけど、
スパイダーマンなんてみんな好きすぎるからもうだいたいのヴィランとその本名を知ってるし、ましてメリー・ジェーン・ワトソンやグウェンなんて名前の人が出てきたらもうピーターの彼女になるの確定なんすよ
結末の分かってるラブストーリー面白くないし、今までの5作のスパイダーマン映画でも散々恋愛やってるから余計にという、

そこを!ラストギリギリまで「ミシェル」だった子が「ミシェル・ジョーンズ=MJ」と判明!という仕掛けを作ることで、本編中は先の見えないワクワクを、ラストでは次作への期待を演出するという クゥ〜やるぜ
とかね、まあちょっと違うけど、リズの苗字を出さないとか、ショッカーを最初別の奴にするとか、ハリー・オズボーンじゃなくネッドという全然知名度のないキャラクターを親友にするとかね、上手くやってんすよ

そんなわけで、いわゆる「スパイダーマン」「スパイダーマン映画」とはおそらく意図的に離して作ってあるんだけど、
まあ元々スパイダーマンってほとんど誰にも正体を明かせない孤独なヒーローみたいなとこあるのに、それをMCUでアベンジャーズにしっかり絡めるとなるとキャラクターのポジション?の整合性が取れなくなるから中途半端になっちゃうと思うんだよね
だからそんなら色々ガラッと変えちゃおうってのも全然わかるし、もう2回目のリブートで今までと同じことばっかできないってのもそうだし、
その分「アベンジャーズ新人としてのスパイダーマン」とか、良すぎるトム・ホランドとかで要素作ってしっかり仕上げてるからとってもよいと思います!かなり好きな映画です

そしてファー・フロム・ホーム
おお…ファー・フロム・ホーム…
RenAlLotus

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