マトリックスの制作スタッフというこれまでに何度も聞いた触れ込みでこれまでにどれだけ多くの日本人が騙されて来ただろうか。
本作はマトリックスのワープシーンを彷彿させる映像効果や、あの機械的生命体のドロドロした感じ、サイバーパンク調のセットなど、所々にマトリックスの世界観が見て取れる。まあ、嘘ではなかったのだと。
ストーリーはユニークなのだが、終始展開が勝手に進むので、全く集中させてくれない。宇宙最果てでのパンデミックという筋書きなのだが、実は宇宙生命体が操っていましたとさ。そこで人間の暴力性と知性が葛藤して、知性が勝った、というより宇宙生命体が地球人の知性を認めたので生き帰らしてくれた。というものなのだが、それは知性と呼ぶのか、という感じ。貧困層など地球社会のことや愛をどのように有機的な宇宙生命体が知性と感じたのか。生命体との交流が少なく、人間の葛藤ばかりで退屈だった。