キッチー

カミーユ、恋はふたたびのキッチーのレビュー・感想・評価

カミーユ、恋はふたたび(2012年製作の映画)
3.5
40才の中年女性カミーユは容姿が中年女性のまま学生時代にタイムスリップしてしまう。現在に不満のあるカミーユは、過去を変えようと行動するが...

主人公カミーユ役のノエミ・ルボフスキーが40才の疲れた中年女性から、外見は中年女性のまま、16才の自分に成り変わる役を上手に演じている。タイムスリップ後は徐々に言動も若々しく、表情も変わって見えるのが素晴らしい。服装も華やかでお洒落だった。個性的な仲間もいて2度目の学生生活を嬉々として楽しんでいる感じは微笑ましかった。
容姿が中年女性なのに誰も不思議に思わない設定は面白かったが、タイムスリップものとしては無理があるように感じた。

物語は、過去を変えようする主人公が母親の死を変えられなかったり、過去の夫と親密にならないよう画策するのだが、キスしてしまったり、大きな改変には至らない。しかし、少しだけ修正された過去は微妙に未来を変えていて、タイムスリップ前とは違う前向きな人生が待っていると期待させるものだった。
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