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カミーユ、恋はふたたびのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

カミーユ、恋はふたたび(2012年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ノエミ・ルボフスキーが監督・脚本・主演を務め、ひょんなことから学生時代にタイムスリップした中年女性が2度目の青春を通して人生を見つめ直す姿を描いたロマンティック・コメディ作品ということで。印象としては、カミーユを演じたノエミ・ルボフスキーはとても魅力的で、とくに過去パートで見せる彼女の表情は表現力豊かで目に残るものがあり、何よりも見ていて微笑ましく思えるようなユニークな演技は好印象。カミーユの母を演じたヨランド・モローも存在感があってとても良かったですし、時計屋の主人を演じたジャン=ピエール・レオはやはり個性的で面白かった。そして、パリを舞台に、カミーユの現在と過去を交錯させながら描かれる物語はありきたり"タイムリープもの"ではあるのだが、気軽に楽しめる内容となっていて、"40代の姿のまま学生時代にタイムスリップする"という点は意外と面白く、戸惑いながらも過去をやり直そうとする主人公を軸に映し出される恋愛模様は見応えはありましたし、心に伝わる家族ドラマもあったりと、個人的には好きな映画でしたね。ただ、もう少し設定を活かして欲しかった。どこか物事に深みがないのと、過去と現在の結びつきが曖昧なところがあって、腑に落ちない箇所も。それでも本作は気軽に楽しめる作品だと思いますし、観て損はないかと。劇中で使用されている楽曲も良かった。
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