せーや

エンド・オブ・キングダムのせーやのレビュー・感想・評価

エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)
3.5
アメリカが世界を救う!

イギリスの首相が謎の死を遂げたために
各国の首脳が葬儀に参列するためにロンドンに集まった。
厳戒態勢が敷かれる中、米国大統領のシークレットサービスは
不穏な空気を感じ取っていた。

ホワイトハウスが北朝鮮に乗っ取られる
「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編。
今度はロンドンが滅亡の危機に。

前作は建物の中でのアクションのみでしたが
今作はロンドン全体ということもあり
こちらの方がスピード感を味わうことができました。

もちろんバトラーの肉体美とアクションが見どころですが
一方で、テロ戦争の負の連鎖、アメリカ万歳を皮肉った映画にもみえます。

大統領が狙われることになったのは2年前の事件がきっかけ。
テロの報復や犯罪者に下した制裁に巻き込まれるということ。
報復される大統領の言い分も、はたから見ると説得力がありません。

きっとアメリカ人が見たら、
世界中の首脳が続々と死んでいく中で生き残るアメリカ大統領
そして強く勇ましいアメリカ大統領しか描かないことで
「さすが世界のアメリカ!」と思うことでしょう。

「最も古く強い友だ」と言われたイギリスもいいとして
そのほかの国々の扱いがひどすぎるなぁと。
日本の首相ひどいな。状況すら理解できてない。
イタリアもなんかバカにされてるような感じだし。

というか、各国首脳の護衛、頼りなさすぎよ。

ただ単純に作ってたらアメリカ万歳になったのか
意図的に皮肉を込めてアメリカ万歳に作ったのか
それはわかりませんけど。
もうちょっと日本カッコよく描いてね。

ただ、アクションとしては前作より楽しめました。

バトラーがイギリスでアメリカ人役。
彼のイギリス英語が聞けないのは残念ですが
相変わらずの無敵感で安心して見れます。

さらに大統領より大統領らしいモーガン・フリーマン。
あの落ち着き払った雰囲気は年の功?
エッカート大統領がより情けなく見えてしまいます(彼も今回は頑張るんだけどね)。
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