Hipposky

タンジェリンのHipposkyのレビュー・感想・評価

タンジェリン(2015年製作の映画)
3.0
13.2508

トランス娼婦の周りで起きたあるクリスマスイブのお話。
お話は非常に好みで、リアリティがあるLAを見せてくれる。
ドーナツ屋の騒動から各々の孤独を見せつける流れはサイコー。
全編iphone撮影ともあり、以前は「カメラをもって街に出れば映画が撮れる。」と言われても「カメラもってないから」の言い訳が通用したが、本作品をもってその言い訳は通用しなくなった。
これは撮影方法の問題だが、前半から中盤の主にシンディが激高する場面での手振れがひどく、iphoneの被写界深度の深さ、広角の画角もあいまって酔ってしまう。また広角レンズの為、寄ったショットで角度をつけるとどうしても歪みが出る。歪みを活かしたショットというわけではない所は残念であった。実験的な撮影機材のチョイスだが、お話はきちんと練られている。
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