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捕われた女の2049のレビュー・感想・評価

捕われた女(2015年製作の映画)
1.0
Amazon primeで映画を物色していると、日本未公開の本作を発見。しかもDVDのリリースすらない作品…これはレア物だ!観ておこう!と喜び勇んで観たものの…酷かった…

凶悪犯が家に押し入ってきて監禁されるというストーリーで、実話の映画化らしい。4人殺害した凶悪犯に監禁されて生き延びたのだから映画化するだけのドラマ性は実際あるのだろうが本当に面白くなかった…

冒頭に幸せそうな主人公と娘が遊んでいる姿が描かれるが、次のシーンでは主人公と娘は別々の家で暮らしていて主人公は薬物依存症であることが分かる。が、これだけ落差のあるシーンなのに何故薬物依存症になってしまったのか説明が全くない…こんな感じでキャラクター描写をなおざりにしたせいで物語に深みが全くない。犯人のブライアンもしかり。
サスペンスシーンもたいしてないし、緊張感も面白さも全くない会話劇がダラダラ続きひたすら退屈。添え物程度のサスペンスシーンも演出がダメなのか編集がダメなのか分からないがズッコケそうになるほど緊張感がなくイライラする…
終盤自己啓発本の何でもない文章で2人の心情に大きな変化が起きる…自己啓発本というより宗教啓発本…このシーンも主人公は心を動かされたようには見えないし犯人もイマイチなリアクション…だけどこの本の朗読で救われたという。主演の2人の演技が問題なのではなくやっぱりこれは監督の演出のせいだと思う。
終いには実際に本人がテレビ番組に出演した際の映像が流され、宗教本を書いた牧師まで登場する。この宗教本の長い宣伝を観せられたわけか…キリスト教圏の人なら多少は何かを感じるのかもしれないが、何の感動もないひどい映画だった。アメリカでは3週目で撤退を余儀なくされたようだが、当然の結果ではないだろうか。
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